日本人ソムリエが海外就職するための方法

 

 

こんにちは。

現在ドイツ在住、ソムリエエクセレンスのなーなです。

今回は、私が日本から海外に就職先を見つけ移住をするまでの実際に行った方法を具体的にご紹介させていただきます!

 

 

就職までのフロー

流れは日本の就職活動とほぼ同じ。

求人を見つける

応募する(履歴書、職務経歴書を送る)

オンライン面接(就職先によっては複数回)

採用

 

内定をもらってから移住するまでの期間は?

ビザの習得、国外への引っ越し手続きなどの準備を踏まえ、就職先に内定をもらってから働きはじめるまで、準備期間には約6ヶ月は欲しいところです。

 

移住に最も必要なもの

海外で働くといっても一番重要になってくるのが何と言っても就業ビザ

ビザのサポートをしてくれる職場を優先的に探しましょう。

 

イタリアで働いていた日本人料理人の方で、ビザの有効期限が切れたまま働いているという人も実際に会ったこともあります。

その方の収入は悪くなく、とても楽しそうに仕事をしていたのですが、一方で年金などの生活保障や医療の急用に関してはいつも不安を抱えていました。

 

言語も風習も違う国で働くからこそ就労ビザはパスポート以外の自分自身の身分証明になります。

まずは、この身分証明をしっかりとサポートしてくれる勤務先を探すことをおすすめします。

 

海外の仕事の見つけ方

見つけ方は主に3つあります。

それぞれの方法についてのメリットとデメリットを追記しました。

 

WEB上で自分で探す

メリット;コストがあまりかからない
デメリット;情報の数が多い、信頼できる情報かが不確か、探すのに労力がかかる

エージェント

メリット;時間がかからない、頼れる、労力が少ない

デメリット;コストが高い、エージェントが本当に信頼できるところなのかの保証がない

知人の紹介

メリット;コストが低い、労力が少ない、新しい職場に馴染みやすい。

デメリット;コネクションがないと極めて難しい

 

おそらくこの記事を読んでくださっている多くの方が1の方法を利用されるのではないでしょうか?私も実際に1の方法で探しました。

 

日本から海外への求人を見つけるサイト

私が使った海外求人サイトのリンクを貼り付けておきます。

World Post

↑私はこのサイトでドイツでの仕事を見つけました。日本からは最も探しやすいサイトの一つで、飲食関係の求人も充実しています。

Mix B

↑海外で暮らす日本人向けの掲示板サイト。ドイツ以外の国からも求人を探すことができます。

Sommelier Jobs&positions

↑ソムリエのための世界中の求人ポータルサイトです。ある程度の英語力が必要となります。

求人ページを貼り付けましたが、他のページもかなり読み応えがありますので、読み物としてもとてもオススメです。

求人を探す際の注意点

  • 安全性

求人の内容だけではなく、キーワードで検索する、職場の立地条件の治安など

関連情報も合わせて確認するようにしてください。

 

  • 流動性

気になっていたけど翌日には消えていたという話もよくあります。一週間に一回などこまめにチェックしてください。

 

必要なスキル、資格

  • JSAソムリエ(エクセレンスの資格であると、尚説得力が生まれます。)
  • WSET
  • ASI
  • 利き酒師(あるとベター)
  • 大学の卒業証書

就労ビザ習得にために必要となります。

 

  • コミュニケーション能力(←現地の人にも物怖じせず接客する度胸)

これは実際に働いて経験しながら慣れていく項目ですが、一歩踏み出す勇気が必要です

 

ソムリエとして働くには

  • お店の敷居もある程度高いところ
  • サービスマンとしての自分の付加価値

この2点が重視されます。

お店によってはソムリエとして最低2年以上の勤務経験を必要など、条件も提示されます。

 

ソムリエの求人の現状

海外の求人を確認された方の中には

ソムリエとして募集している求人がほとんどないことにお気づきの方も多いはずです。

海外の飲食店の日本人需要としては圧倒的に寿司のつくれる和食料理人が多くを占めており、実際にソムリエとしての求人を見つけることは用意ではないケースが多いです。

一方で、サービスの仕事であればホールスタッフとしての求人もあります。

そこでソムリエであることを武器に、上質なサービスレベルを提供できることをPRすることもできます。

就労ビザのネック

ヨーロッパではドイツ、発展途上国など、移民の受け入れに対して寛大な国がある一方で、

イタリア、フランス、スペインなどは特にビザの習得が難しいと言われている国です。

 

飲食の仕事をしていれば

イタリア、フランスなどの国に挑戦してみたいという意向もあるでしょう。

しかし、これらの国は

現在勤務しているレストランが本国に本店があって、本国の会社がビザの習得をサポートしてくれる。や、

配偶者が本国の人である。などの理由以外ではビザの習得が難しい国です。

 

ワーキングホリデーの制度を利用すればハードルはかなり下がるのですが、

その制度が利用できない方もいらっしゃるはずです。(私もそうでした)

 

以下にワーキングホリデー以外の手段を使ってビザを習得するための必要な書類や手順を説明します。

 

ビザ習得のための必要な書類

  • 大学、専門学校の卒業証書
  • 資格の証明書
  • 前職の推薦状(職場による)
  • 履歴書
  • パスポート
  • 犯罪経歴証明書(渡航先による)
  • 健康診断書(渡航先による)

 

今ぴったりの求人が見つからなかったり、内定をまだ得ていない状況であっても

上記の書類はいつでも提出できるように揃えて持っておきたいものです。(できればPDFのデータ化にしておく)

転職活動をする際も必要になってくる書類です。

 

※健康診断書などは最新のものがいいので、内定をもらってからすぐに病院に予約をとることをオススメします。

 

ビザ習得のために現地に行く必要がある場合も

労働許可証が降りるまで、就労先の国によりますが、少し時間がかかります。

実際に日本から出国し外国人局へ出向き、許可証を待つというケースがほとんどです。

認可が降りるまでの期間はどうするかは、雇用先の方と現在の雇用形態の折り合いを見てスケジュールを計画しましょう。

 

言語能力の伸ばし方

語学力については、沢山の優秀な語学系情報発信者の方の情報があります。

それらをご参考にしていただければ何よりです。

 

ここでは私が渡航までに実際に行った勉強法を紹介させていただきます。

Netflixなど海外ドラマを繰り返し見る

私は同じ海外ドラマを3回見るという方法をしました。

1回目;日本語字幕

2回目;英語字幕

3回目;字幕なし

私はFRENDSを使って英語を勉強しました。

ストーリーも面白いし、英語も分かりやすい。世界中にファンも多い名作です。

人気ドラマシリーズのいいところは、世界中にその作品のファンがいますので、話題にできることです。

 

ワイン系YouTubeの英語チャンネル

ワインを表現するための英語の言い回しなど。

Wine Folly

V is for Vino

 

ドイツ語

Vollmondo ドイツ語のオンラインレッスン

Nico’s Weg

 

海外生活において気をつけるべきこと

生活習慣

タブー、マナーを学んでおく

常備薬や緊急連絡先、健康保険

 

海外就職において覚えておきたい用語

CV

履歴書のことです。

海外にはありますが、日本人オーナーの日経企業であれば、私達が普段使っている日本の履歴書で問題ない場合も殆どです。

 

中には、日本人と外国の方の共同経営の会社などもあります。

日本語の履歴書はもちろん、CVもすぐ提出できるように用意しておきましょう。

 

CVとは?

 

Web面接のコツ・オススメツール

応募し、履歴書(CV)を送ったあとはいざ面接!

海外企業との面接の際の必須アイテム、お役立ちツールをご紹介します。

時差、通信方法

  • 時差計算アプリ
  • WhatsApp(海外で盛んなLINEのようなシステム。日本人と韓国人以外の方は殆どこのアプリでコミュニケーションをとっています。)
  • Zoom
  • Skype

 

面接に望む前に

質問される内容を予想して答えをテンプレートにしておく

  • 志望動機
  • 今の職場で何を達成したのか
  • この職場で何を達成したいのか
  • 仕事において大切にしていることは
  • あなたの性格やキャラクターを説明するとしたら
  • いつから働くことができるか
  • 休日の過ごし方
  • 趣味
  • 家族構成や家族からの同意は得られているか?

ワインテストがある場合も!ソムリエの求人の際は簡単な質問をその場でされる場合があります。

例題;シャブリのグラン・クリュすべて上げてください。

  • アマローネの主要ぶどう品種は?
  • あなたにとってのワインとは?トピックを3つ上げて説明してください。

面接に進める履歴書の作り方

プロフィール写真

海外企業の場合はCV

仕事において達成したことを可視化する(数値化)

業績や成果は箇条書きでわかりやすく

 

合格率アップ!Web面接のコツ

  • みだしなみ(できればスーツなど、オフィスっぽい服装で、華美なメイクやアクセサリーは控える)
  • 笑顔と姿勢
  • 背景(画面に映る部屋は散らかっていませんか?)
  • はっきりと、ゆっくりしゃべる
  • 聞き取れなかった部分があっても、勇気をもって聞き直す
  • 質問の意図がわからない場合は「理解できませんでしたので、もう一度お願いします」とはっきり伝える
  • 最初と最後にはお礼の挨拶。
  • 面接後には面接官にお礼のメール

 

これはほぼ日本でも同じですね。

素晴らしかったり、完璧な回答は必要ありません。

相手にこの人と働きたいと好印象を与えることが大切です。

 

まとめ

海外就職にハードルを高く感じているのであれば、それは最初の一歩だけです。

踏み出してみたいと思った瞬間が始まりです。

求人の情報もご縁の世界です。

あとはチャンスをつかめるまで、何回も挑戦してみてください!