こんにちは。ソムリエ・エクセレンスで、オンラインでWBSのエクセレンス講座の講師、現在ドイツ在住のなーなです。
ドイツに住んで1年と半年。未だにドイツ語には慣れませんが、今では日本にいた頃の自分からは全く想像のつかなかった生活をしています。
ドイツに住んで全てがうまくいっているかといえば違います。
海外生活ならではの苦労も沢山ありますし、日本が恋しい瞬間も数え切れないくらいあります。
一方で海外に出て後悔しているかと聞かれれば、完全にNOです。
海外移住を決断して良かったと実感していますし、行動に移せて正解だった思っています。
おかげで次にやりたいと思えることにも出会えました。
実際に決定して行動に移さなければ、次の進路は見えてきません。
前回の記事では海外移住において一番大切な決断についてお伝えしましたが、今回はその次のステップ行動についてお伝えします。
海外移住の計画を実行に移すまでのステップ
現状の習慣を整理する
「実行」「行動」が大切とはいえ、そのことは十分すぎるくらい承知していても簡単に実行できる人は多くありません。
現在の仕事、家族、時間、環境などにより身動きが取り辛く、簡単には実行に移せないものです。
日本にいた頃の私も頭のどこかでは新しい環境に挑んでみたいと思いつつも、現状はそのまま。
日々の習慣を変えたり、環境を変えるための新しいルーティンを取り入れるということもしていませんでした。
今の環境が将来の結果になることは頭では十分に承知してはいましたが、何もできていない日々に苛立ちを感じることもしばしば。
現状に不満があったとしても、急激な変化は物理的にも精神的にもとてもストレスが大きく大変なことです。
特に海外移住となれば環境の変化は大きいです。いくら憧れであったとしても抵抗がおきることは当たり前です。
どうすれ踏み出せるのか?
まずは習慣化に大きく関わっている脳の仕組みを理解すると納得感が増します。
次に現状を整理し、少しずつ取り入れられるものから環境を変化させて、目標に向かって行動していくという手順を踏めば難しいことではありません。
脳の仕組みを理解して習慣化を紐解く
人間の脳は習慣化したものを変化させることをとても嫌がります。たとえそれが悪習慣だとしてもです。
スマホ依存、アルコール、ジャンクフード、ゲーム、タバコ、ネガティブ思考、など心から変えようと努力していても用意ではありません。
現在では脳神経科学や学習心理学、社会科学などの複数の領域から少しずつ答えが集まりつつあります。
普段の日常で私達が習慣化していることは、脳が決まりきった行動をその都度判断する労力を省くために、自動化させています。
心理学の研究では、こうした無意識の習慣が1日の作業量のうち平均43%を占めることがわかっています。
習慣はその良し悪しにかかわらず、一度形成されれば強固に持続し、簡単には変えられないようにできています。
習慣化の変化は難しい
強い意志と自制心を持ってもの環境を変えようとしても、なかなかできず自分はダメな人間だと落ち込んだ経験はあるでしょう。
これは決して意思が弱いというネガティブな意味ではなく、脳が習慣化を継続しようとする仕組みには勝てないからです。
最初に述べた通り変化は脳にとって大きなストレスです。
私もソムリエ・エクセレンスの受験を志した頃の最初は、ダラダラと眺めていたSNSやネットサーフィンをなかなか辞められず気がつけば一日を無駄にしたと感じる日も多々ありました。
そういうときに限って日常の自分の現在地と目指したい場所がとても乖離していて、実行し難い目標を立ててしまっている可能性が大いにあります。
「エクセレンスのための勉強を一日4時間とろう。」「過去問を70%の正答率を目指そう。」など、
最初から高すぎる目標を志しては自分責めの繰り返し。
最終的には自分には向いていないと理由をつけて挫折する、、のサイクルを繰り返していました。
大切なのは上ばかり見るのではなく、現在地を確認しそこから一歩進むこと。
ハードルを高くしない具体的方法
前回記事の「決断」についてお伝えしたときも同様のことになりますが、行動においても全く同じパターンです。
たとえば、私の場合は
ソムリエ・エクセレンスの勉強に対して何から初めていいかわからない上に、長時間の集中力が続かないという問題がありました。
ソムリエ試験のときにやった内容を復習する。
勉強に集中するのは30分間だけにする。
と自分にとって出来そうと思える範囲から手出しをするようにしました。
海外就職の場合では
英語での履歴書の提出、面接を行うにしても英語を使ってきた経歴もなければ自信がなかったので
日本語もある程度使える場所
海外にはあるが、日本人の経営陣が関わっている会社
を中心に探すようにしました。
登山と同じで自分の足元から手出しができる範囲から着手しはじめると、次第に上に登ることができます。
ある程度すすんだときに改めて次のステップが見えて、そこでまた一段階先へと進めるようになります。
「簡単に」できる範囲を継続する
私が今も継続してできているやり方のコツがあります。
すぐにでも達成ができる小さな目標を立てて、それに少しでも関われたらOKということにします。
例えば、
-
タイマーをセットして一日15分の学習時間を作る。
-
合計30分でも学習の時間が取れたら今日はとても頑張った。
-
SNSを見ていたけどワイン系や語学学習系のものだから勉強になった。
など、一旦は最終目標を脇においておいて、違和感なく目指せる目標から取り組み実行します。
やりたいと思ったことにフォーカスする時間の合計でプロになる
10,000時間の法則というものがあります。
全くの素人でも10,000時間やれば一流になれるという法則です。
10,000時間が膨大な数字に感じたとしても、日々の積み重ねで気がつけば達成されているものもあります。
一日3時間~4時間で6年~7年で10,000時間は達成されます。
それが仕事の場合一日に8時間とすれば3,4年で一流に到達できます。
やりたいと思った瞬間が始まりです。
そのことを心に留めておけば、日々の生活でその情報が自然と集まるようになります。
海外就職を思いつけば、そのことについて自然と情報収集するようになりますし、人間関係もつながってきます。
モチベーション維持のコツ
-
日常の自分から出てきたワクワク感と違和感をキャッチする
結果はすぐには出るものではありません。
自分にとって向いていると感じること、逆にストレスに感じる部分はを自分自身で把握することが大切です。
どんなに巷で効果的と言われている方法でも、取り組んでみて自分にとってはストレスであれば、それはあなたに向いた方法ではありません。
-
自分にとって無理せず続けられる環境をつくる
海外就職を志したとき、言語の不安がまず第一にありました。急に語学能力が伸びるわけでもないし、周りに英語を喋る人もいない。
まずは自分が楽に取り入れられる学習方法として、Netflixでアメリカのコメディドラマを見ることから始めました。
期日を決めると効果的
仕事に納期や締切があるように、夢に期日を定めると目標になります。
逆に期日がないと人間はだらけてしまうものです。
英語の勉強をしようと思っていてもなかなか手につかず、時間だけが過ぎてしまっている。
という悩みがあれば英語の検定試験に申し込んでしまう。もしくは言語交換アプリなどで他の言語の知り合いと話す約束と作ってしまう。
など先に予定を決めてしまうのもひとつの方法です。
WBSのエクセレンス試験の講座においても、出題範囲が膨大で難易度が高い試験であるからこそ、受講生の方にはスケジュールを立て、それをもとに毎月学習を進めることを推奨しています。
まとめ
海外就職に難関試験の挑戦と聞くとものすごくハードルが高く私も感じていました。
一方で自分には程遠いと感じられる人でも、誰もが必ずスタートラインから初めています。
最初からできる人はほぼいません。
先を見つめることも大切ですが、まずは自分が今まで行ってきた行動や結果を整理して、そこから無理のない範囲で始められることから進めればすごろくのように目標にたどり着くことができます。